吃音矯正装置は、パーキンソン病ならびに話し言葉における障害のリハビリにもお役立ていただいております

吃音矯正支援

吃音者に役立つアドバイス

挨拶の場面で

吃音の人は、日常の短い挨拶が特に苦手です。「ありがとうございます」「おはようございます」「お疲れさまでした」「お先に失礼します」などの短い挨拶のことばがどもらずスムーズにタイミングよく言えるかどうかいつもハラハラ、ドキドキ心配しています。

相手に気持ちを伝えようとすることが一番大切です。ことばは気持ちを伝える手段であることをまずしっかり念頭に置きましょう。ことばだけを言おうと躍起になってはいませんか?

「おはようございます」のことばはどもらずなめらかに言えていても、下向き加減で蚊の鳴くような小さい声で挨拶されたとしたらどうでしょう。決して気持ちのよいものではないですね。「おはようございます」の挨拶には、『気持ちのいい朝ですね』『今日も一日よろしくお願いします』『今日も一日お元気で』などの気持ちが込められているものですから、相手の顔をしっかり見て微笑みながら元気に声を出すことを心がけましょう。

また、「お疲れ様でした」には、『今日も一日ご苦労様でした』『お仕事ありがとうございました』『ゆっくり休んでくださいね』などと同じ意味が含まれています。ですからやはり、相手をねぎらう気持ちを込めて言えるようになりたいものです。


自己紹介の場面で

自己紹介の場面はいろいろありますね。仕事で名刺交換の場面や会議、懇談会、PTA、町内会、サークルなど、初日の会では、自己紹介は付き物と言ってもいいくらいです。そうした初対面の場面で自分の名前が言えないことで困っている吃音の方も多いものです。

自己紹介の場面では、自分の番が来るまでドキドキしてしまって、他の人の自己紹介がまったく上の空状態で聞けていなかったという場合が多いようですが、他の人の自己紹介をしっかり聴くことが大事です。

自分の番が来て、どもらずスムーズに名前が名乗れるかばかりに気が向いてしまって必死に心の中でリハーサルなどをしていると、気持ちがその場から離れてしまうので益々緊張が上がります。できるだけその場にしっかり気持ちを向けて話し手の声に耳を傾けましょう。自分の番がきたら、慌てず一呼吸入れてからしゃべり始めるくらいで大丈夫です。この時、言い急がず、初めての相手に自分の名前をしっかり覚えてもらおうというくらいの気持ちでゆっくり一語ずつていねいに言っていきましょう。
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会議・プレゼン・朝礼の場面で

会議やプレゼン、朝礼の席など、人前で話す場面は、吃音の方にとっては特に苦手な気の重い場面のようです。比較的短い時間に決まったテーマに関して相手に正確にわかりやすく話をしなければならないので、吃音の問題を持っていない人でも結構苦手な人が多いのもうなずけます。事前に話の趣旨をまとめてリハーサルを行っておくことが大切です。

本番では、どもってことばにつまったり、途切れ途切れになってしまうことも考慮して、言いづらくなったときには、落ち着いて言い直しをすることを事前練習の際にプログラミングしておくといいでしょう。

どもらずしゃべれるかどうかを心配したり恐れたりするより、どうしたら少しでも楽に滑らかにしゃべれるか、その方法をイメージングしておくことが大切です。前もって自分の状態を受け入れていれば、本番で少々どもってしまっても慌てずにすみます。事前にプログラミングしたことを思い出しゆっくり言い直したり、ちょっと間をおいてもういちどゆっくりしゃべり出すのです。
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朗読・資料の読み上げで

朗読や資料を読み上げるのが一番苦手だという吃音の方がいます。こうした人は、文章や資料を書いてある文字通りに読まなければならないので、そのことを恐れているのです。スピーチならば、苦手なことばは他の言いやすいことばにかえることができるし、どうしても言えそうになければ言わずに済ますこともできますが、文章や資料の読み上げとなってはそうはいかないので絶体絶命な危機感を感じてしまうのです。

朗読、資料を読み上げる時には、少し大きめな声を出して、出した声をしっかり聴きながら読みましょう。会話と違って自分のペースを相手に乱される心配はありませんから、少し大きめの声を出して一語ずつ語尾まで聴くくらいの意識でゆっくりていねいに読んでいきましょう。つまずいたら慌てずゆっくり言い直しをしましょう。
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電話の場面で

かかってきた電話に「はい~です」と第一声や社名が名乗れない人。またこちらから電話をして社名や名前が名乗れない、さらに取り次いでほしい人の名前が言えない人。あるいは、電話の決まり文句のひとつである「いつもお世話になっております」や「お忙しいところ恐れ入ります」などがスムーズに言えなくて困っている吃音者も多いものです。

電話では相手が見えないので、第一声が出ないと不審がられるのをひどく恐れてしまうようです。一秒でも早く声を出そうとすればするほど、喉が締まって声が出ないので相手から、「もしもし」を連呼されてしまうことになってしまい、益々緊張が高まります。

まずかかってきた電話に出る場面ですが、社名がスムーズに名乗れるかどうかよりも、かけてきた相手に、「間違いない所にかかっていますよ」という事を伝えてあげようとする気持ちが大事です。

相手もドキドキしながら勇気を出してプッシュホンを押していたかもしれないのです。あなたがどもらずにことばが出るかどうかに気を向けてつれない応対をしたとしたら、相手には、「かけなければ良かった」という気持ちが生まれてしまうかもしれないのです。電話応対は確かにその会社の窓口といってもいいものですから、滑らかにことばが言えることは大事かもしれません。

しかし、相手に伝わるのはことばが滑らかかどうかの前に、話す態度や姿勢が声の調子となって伝わります。それが、相手に対する印象を左右することがあることも忘れてはいけません。ことばはつかえがちであってもあなたのやりとりに熱意や誠実さを感じてイメージアップにつながる場合だってあるのですから。

電話が鳴って、受話器を取り第一声を発声するときのイメージを事前に感じとってみましょう。「笑顔で明るいイメージで応対したい」「落ち着いた態度で堂々と応対したい」など、どもらずにことばが言えるかどうかより、電話応対時に感じていたい気分に焦点を合わせてイメージすることで、自然にイメージにふさわしいしゃべりが引き出されやすくなります。
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フード店の注文場面で

ファーストフード店で、吃音の方が困るのは、苦手な商品名を言うときです。例えば、店員さんに「ご注文はお決まりですか」と聞かれて「照り焼きバーガー」「ポテト」「アイスコーヒー」「ウーロン茶」「オレンジジュース」などを即座に緊張がピークになってしまって思い通りに言えない場合が多いものです。

また、ドリンクのサイズを聞かれて「Sサイズ」「Mサイズ」「Lサイズ」と答えたいのですが、どのサイズも母音の音が最初にあるため言いづらくて、つい「普通ので・・・」などと言って済ませてしまっている人も多いようです。

店員さんを前にした注文場面では、カウンターに置かれてある絵入りのメニューを見ながら、注文したい商品名を読み上げていくくらいのつもりで言うといいでしょう。ファーストフード店は案外騒々しい場所ですから、自分の声が聴き取りづらい場所なのでやや大き目の声を出すように心がけましょう。
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雑談の場面で

会議やプレゼン、講義や発表など人前で改まってしゃべる場面より、家族や親しい人とのさりげない雑談時にどもりの症状が顕著になるタイプの吃音の方がいます。こうした方に、「なぜ緊張が少ない場面なのにどもるのだと思いますか?」とたずねたところ、「ほとんど自分のしゃべりに注意を向けていないし、ましてや自分の声を聴きながらしゃべろうなどとはしていないからではないでしょうか」という答えが戻ってきます。

確かにその通りなのです。 人前でしゃべる場面では、スムーズにしゃべりたいという目標をしっかり持っているので、脳はその指令通りに体を反応させようとしてくれます。それで、より滑らかなしゃべりができるということです。逆に家族や親しい人の前では、どもることに対して不安や緊張感がないので、スムーズにしゃべろうという目標もありません。

すると、本来身についているどもりの発声パターンが自然に引き出されてしまうわけです。 吃音を知られてもかまわないと思っている人の前では、スムーズにしゃべろうとする意識が薄れるところが問題です。人の評価や失敗に対する不安感のない場面ですから、こうした場面でもっと安心して練習を重ねてスムーズなしゃべりを実感できるようになりましょう。緊張のない場面で練習した感覚はしっかり脳に回路としてインプットされやすく、実際の場面でスムーズな回路を無意識的に引き出すことができるようになります。
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インターホンの場面で

最近はカメラ付インターホンもあって、インターホンで名前を名乗るのが苦手だという人にとっては、さらに見られているという意識も加わって益々声が出ないということもあるようです。インターホンを押すと、通常「はい」と短い挨拶が聞こえたら、即座に名前を名乗るのがやはり訪ねたた側のマナーというもの、だからこそ吃音の人にとっては、とても緊張する場面といえます。

いきなり言いづらい社名や名前を言おうとせず、あなたにとって言いやすいフレーズを出だしにつけて、発声と同時にしっかり聞きながら社名と名前につなげていく方法です。「こんにちは。○○自動車△△営業所の高橋です」「二時にお約束しています○○自動車△△営業所の高橋です」という感じです。社名や名前から名乗りたい場合は、相手の「はい」の声を聴いたら、即座に言おうとせず、出だしで軽めに吸って吐くと同時に第一声を聴く意識を高めてゆっくり発語します。

この一呼吸は相手にとっては決して不自然な間ではありませんので、慌てずにワンテンポしっかり入れてから言いましょう。スムーズに反応できるためにも、相手の「はい」の声をよく聴こうとすることが大切です。言う準備ばかりしていると、むしろタイミングよく反応できなくなりますので注意してください。
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受付の場面で

サラリーマン、とりわけセールスマンで外回りをしている人にとっては、職場の受付で社名と名前を名乗り、尋ね先の部署目や先方の名前を言わなければならない場面が苦手だという吃音者が多くいらっしゃいます。訪ね先の会社が近づくにつれて緊張感が増して、心の中で何度かリハーサルしていても、どもってうまく言えない
場面がちらついて仕方ありません。どもりそうな感覚がしたら、素直にどもることへの不安や恐れをまずありのままに感じることです。自分の気持ちに平気を装えば装うほど緊張は高まるものです。不安や緊張は心的エネルギーですから、感じれば感じるほど発散されてなくなっていきます。

不安感や恐怖心がなくなってくるにしたがって、自分の声を聴こうとする意識が楽に使えるようになってきます。緊張しているとどうしても小声で早口でさっと言って済ませたい気持ちになりやすいですが、むしろ大きめの声で一語ずつゆっくり丁寧に発声しましょう。言い急ぐとかえって、相手には聞き取りづらくて聞きなおされることがあるので注意しましょう。
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敬語を使う場面で

「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」「少々お待ち下さい」「お待たせいたしました」「かしこまりました」「恐れ入ります」「申し訳ございません」などの敬語は、やはり社会人としては、その場の状況に応じてスムーズに使えるのは重要なことと言えるでしょう。

仕事上では、こうした敬語は頻繁に聞かれます。特に吃音の人で接客の仕事についている場合は、敬語がうまく言えずに困っていると相談されることが多いものです。こうしたことばが状況に応じて言えるかどうかで、そのお店や会社の評判や評価に影響が出てしまう場合もあります。そうしたことをとても恐れてしまって、お店や会社を辞めてしまう人もいるほどです。       

まずは敬語を言い慣れることが大切です。言い慣れる前に敬語をうまく使っている先輩や同僚などの音見本をよく聞くことが最初の第一歩です。『聴き取れないことばは話せない』という大前提があります。そこでスムーズに敬語が言えるようになりたいのなら、あの人のように自分もしゃべりたいなという人の見本をよく聴くことから始めます。

もちろん聞いているだけではスムーズにしゃべれるようになりませんから、次に真似をする感じで声に出します。この時出した声を聴くことを忘れないで下さい。聴き取ろうという意識を働かせるだけで、自動的によりスムーズなしゃべりへと修正されていきます。自分がいざしゃべろうとするときに、耳に聞いた良い見本がイメージで引き出されるようになって、そのイメージをなぞるように声が出るようになればしめたものです。無理のかかっていない出だしの第一声のタイミングや、滑らかなフレーズの流れなどを、音イメージとしてしっかり脳にインプットしましょう。
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お礼を言う場面で

「ありがとうございます」「ありがとうございました」というお礼の挨拶が言えないと困っている吃音の人も多いものです。特に接客の仕事をしている人は、このことばがスーッと出てこないのはお客様に対して大変失礼なことで申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまうと悩みも深刻です。 

『思いを素直に伝える』ことです。吃音の人は、「ありがとう」という気持ちを伝えようとするより、「ありがとう」ということばがスムーズに言えるかどうかを一番気にしています。本当は思いを伝えることが大事なのです。そのことを忘れていませんか。スムーズにたとえ言えなくても、「ありがとうございました」という気持ちを何とか伝えようとすれば、つっかえたり、どもったりしても相手にはあなたの思いが素直に伝わります。

ですから、そろそろ「ありがとうございました」を言わなければいけないころだとかを考えるよりも、お客様や相手にしっかり気持ちを向けて接しましょう。そうすれば、おのずと思いが素直にことばとなって発せられることでしょう。
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お詫びを言う場面で

お詫びをする場面は、少なくともこちら側に謝罪しなければならない要素があるわけですから、吃音の人にとっては普段の会話場面よりも一段と緊張が高まりどもりやすい場面と言えます。   

お詫びを言う場面も、お礼を言う場面同様、『思いを素直に伝える』ことが大事です。「申し訳ありませんでした」「大変失礼致しました」など率直に自分の気持ちを伝えようとすればことばは自然に発せられるものです。ことばが少々つまずきがちであったとしても、あなたが自分の非を認めて素直に謝罪しようとする姿勢が伝わることが大切なのです。

だれでも思いもよらない事態に直面したときなどは、慌ててどもりがちになることはよくあることです。このような場面ではむしろ冷静に落ち着き払ってしゃべろうとすることのほうが場にそぐわないことだと認識しましょう。
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話し合いの場面で

話し合いは、参加者全員が自由に意見を述べ合い触発しながら話が膨らんでいくものです。しかし、こうした話し合いの場面で、吃音の人はなかなか自分の意見を率先して言うことができないようです。正確には、言いたい気持ちがあっても、どもらずしゃべれるかどうかが心配であえて意見を言おうとしないと言ったほうがいいかもしれません。

『話し合いに参加しよう』という意思を持つことです。吃音の人は、よどみなく自分の意見を言えることを良しと考えています。しかし、それ以前に「賛成です」「反対です」「同感です」などの短い意思表示が行えるようになることの方が大切です。気持ちが参加していれば、自然と意見や考えが言いたくなってくるものです。「どもらずしゃべりたい」と思っている限り、あなたはきっと話し合いのテーマにはあまり関心をはらってはいないのかもしれません。
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質疑応答の場面で

学会や講演会、授業、プレゼンなど自分が主導権を握り一方的に説明したりする場面では比較的自分のペースでしゃべれるのだが、スピーチ終了後の質疑応答の場面になるといきなりどもりやすくなってしまうという吃音の方がいます。質疑応答になるとどもりやすくなるのはなぜかというと、それは質問を聞いて内容を把握し即座に考えをまとめながら、尚且つ聞き手にわかりやすく説明しなければいけないという気持ちが働き緊張が高まるからだといえます。

出だしは緊張がピークであったとしても話し進めていくにしたがって自分のペースがつかめるようになっていきます。途中で聞き手が話の腰を折ることもありませんから。そうなればしめたもので結構思い通りにしゃべっていけるのです。ところが、質疑応答となると話のペースが聞き手によって大いに乱され、相手のペースで答えなければという焦りが出てきます。

相手が質問しているときは相手の話によく耳を傾けることです。しっかり質問の内容に気持ちが向いていれば言いたいことはまとまります。そしていざ回答するときは、先ほどまでのスピーチ時のしゃべりのリズムを思い出して、言い急がずゆっくり語尾まで丁寧に言っていこうとしましょう。また相手に質問の答えをわかりやすく伝えようと、相手に気持ちをむけることが一番大切です。
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話しかける・質問する場面で

吃音の人は自分から相手に話しかけたり、質問することがなかなかできない人が多いようです。それは、こうした場面ではよりいっそう相手の注意が自分に向いてしまうので、それを恐れているのです。自分から話しかけたり、質問したにもかかわらず、どもってうまくしゃべれなかったらと、それが気になって話しかけたい気持ちや、質問したいことを諦めてしまう場合が多いようです。 

自分の気持ちを大切にすることです。話しかけたい、質問したい気持ちをどもることを恐れて避けてしまうと、その場は、どもらずに済んだことで一時的にホッとするかもしれませんが、避けた自分にがっかりして空しい思いを感じることも多いはずです。避けている以上、決して話しかけたり、質問できるようにはならないでしょう。うまく言えるかどうかより、話しかけたい、質問したいというあなたの欲求に素直になることです。そうすれば気持ちに声は乗ってきます。まずは気持ちを流すことが大切です。気持ちが流れれば流れるほどしゃべりはより自動的な仕組みにスイッチが入りだし益々スムーズになっていくものです。
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アクセス

神奈川県横浜市中区住吉町1-6-701
TEL:045-663-2672
受付:10:00~18:00
定休日:日月祝

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